灘の酒の歴史と文化を知る灘の酒プロジェクト「日本酒文化講座」第1回開講

 一般社団法人大学都市神戸産官学プラットフォーム主催の「日本酒文化講座」第1回に参加しました。このプラットフォームは神戸市と、神戸市にある国公私立大と企業の産学官のプラットフォームとのこと。 

 私自身は神戸市とは直接縁もゆかりも無いのですが、ネット検索していたらニュースリリースが出てきたので、参加してみました。第1回目は剣菱酒造です。

開催概要

日時:2024年1月20日(土曜)
 講座  15:00~16:30
 交流会 16:30~18:00 ※任意参加制
場所:KOBE Co CREATION CENTER(センタープラザ9階)
対象:日本酒を愛する20歳以上の方
定員:70名(実際には90名だったようです)
参加費:
 講座受講料  2,000円  ※学生は無料
 交流会参加料 一般2,000円 学生1,000円  ※任意参加制
主催:一般社団法人大学都市神戸産官学プラットフォーム

プログラム

灘の酒プロジェクト 日本酒文化講座 第1回 剣菱酒造株式会社
「日本酒の歴史と剣菱を取り巻く近代日本史」
「江戸時代の日本酒と貯蔵酒、その作り方と取り巻く環境」

登壇者

講師 剣菱酒造株式会社代表取締役社長 白樫 政孝氏

コーディネーター 甲南大学フロンティアサイエンス学部・研究科教授 西方 敬人氏


 講師は剣菱酒造の社長、白樫政孝氏、最高に面白かったです。お酒のセミナーでは理系的な話も多いのですが、文化や歴史、そして剣菱の思いを熱く語られていました。

 酒をなぜ飲むか、アルコールの分解物のアセトアルデヒドを分解できる動物は少ない、アジア人は酒に弱いが生き残った考察、日本酒の歴史、剣菱のマーク、剣菱が歴史に名を刻んだ話、アルコール添加、下り酒、宮水、三増酒の話など、とてもおもしろかったです。

 驚いたのは、基本的に味を変えていないばかりでなく、昔からの作り方として貯蔵酒をブレンドして味を安定化させていたり、事業継続が難しい酒に関わる木樽や縄等の工房を社内につくり、職人を雇って伝承させ、それを同業社に供給までしている。今後は機械化、ステンレスタンクばかりに変わっていく酒造りにおいて伝統のつくりへの拘りは凄いと思った。500年続いた酒造りを後世につなぐ、とても大事なこと。

いただいたパンフレット。
甲南大学の硯⽔(けんずい)プロジェクトの冊子は読み応えがあります。

お楽しみの試飲。2種類(剣菱と瑞穂黒松剣菱)の試飲がありました。
セミナー参加者にはお土産に黒松剣菱の1合瓶のお土産付きです。


交流会では極上黒松剣菱も出てきました。何杯もいただきました(笑)。

交流会で説明中の白樫社長。学生さんが色々質問していました。
 次回以降は以下となっています。
        第2回:2024年2月24日(土曜) 講師:日本盛株式会社
        第3回:2024年3月30日(土曜) 講師:菊正宗酒造株式会社

 日本盛も面白そうですが、前日に蔵開きがあるんですよね。2日連チャンは厳しいですね。





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